なぜ国借金が増えたの?
なぜここまで借金が増えたのでしょうか?
実は、この借金はここ数年の問題ではないのです。
もう何十年もこのような状態が続いているのです。
20年くらい前のことですが、小学校の社会の時間に国の歳入と歳出について勉強したことを覚えているでしょうか。
実はその時からすでに、国の歳入に占める国債の割合が円グラフのかなりの面積を占めていたのです。
その時に先生は「借金で国の収入をまかなっているんだから問題なのです」と教えてくれたハズなのですが、小学生にはイマイチぴんとこなくて、その深刻さに気づけた児童はいったいどれだけいたのでしょうか?
当時から、小学校の授業からも借金漬けの国家経営を大きな問題として取り上げるべきだったのです。
もしかすると、教える側の先生も国借金の問題を軽く考えていたのかもしれません。
借金がここまで膨らんだのは政府の様々な無駄使いが原因としてあります
。
ですが、ここで一度にすべて取り上げることはできないほど多くの原因があります。
その中でも最大の問題が特殊法人、すなわち官僚による無駄使いにあることは間違いありません。
特殊法人とは、わかりやすく言えば、国の補助金(=国民の税金)を浪費する官僚の天下り先です。
国からの補助金(税金)で採算性を無視してカネを使い放題、そして最後には天下り官僚が莫大な退職金を手にして去っていく。
つまり、こういうことが今まで何年にもわたって続いてきたのです。
さて、上記のようなことは今までもニュースなどで何度も語られ、あなたもある程度のことは知っていると思います。
ここで一番問題なのは、「なぜこのようなことが、今まで何十年も延々と続いてきたのか?」ということです。
言い換えれば、「このような特殊法人を温存してきた自民党政権が、なぜ今まで政権を維持してこれたのか?」という問題でもあるのです。
これは非常に不思議な問題であるが、答えはひとつにまとめられます。
つまり、日本国民が自民党と官僚のいいなりだからです。
より厳密には「いいなりとなるように巧妙に洗脳されてきた」ともいえるでしょう。
日本人は、今まで「中流意識」というものを保持してきました。
とりあえず人並みの、そこそこ豊かな生活が確保されている、という意識です。
これは、実は意外にも共産主義国家の典型的な洗脳パターンです。
「周りの人間も同じなのだから仕方がない、とりあえずは平等な社会である」と思わせて政府への反抗を未然に防ぐ共産主義独裁国家の常套手段であるのです。
そして、人々が「人並み」の生活にとりあえず満足している一方で、自民党と官僚が税金を無駄に使ってやりたい放題、という図式が出来上がり、それを誰もが何とも思わなくなってしまったのです。
気づかないように洗脳されてしまったのです。
国民にわかりにくくすることで、国民の関心を税金の使われ方からそらしていたのです。
少し強引ですが、この「自民党・官僚という『特権階級』に税金を吸い上げられる大多数の奴隷的国民」という点においては、日本は北朝鮮のような共産主義独裁国家とぜんぜん変わらないと言えるのではないでしょうか。
ところで、今までは日本の経済が順調に発展してきたからまだよかったのです。
奴隷なりに人並みの豊かな生活が送れたのですから。
しかし、バブルがはじけた今となってはこのような生活は今後不可能になりました。
そして大多数の人間が経済的・社会的弱者に転落しています。
今後は正社員としては過酷な残業の嵐、あるいはフリーターとしては非常な低賃金で、人々の労働力が搾取される時代が訪れています。
実際、若者の中にはネットカフェ難民と呼ばれる、ちゃんと働いているのにまともな住居に住むことすらできないほど収入が少ない人々がたくさんいます。
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